何年か前の正月ごろだったか、アナトリアの特集をNHKがやるということになって、その第一人者つまり<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E7%AC%A0%E5%AE%AE%E5%B4%87%E4%BB%81%E8%A6%AA%E7%8E%8B">三笠宮殿下</a>にお話をお伺いしていた。
インタビュアーだったアナウンサーは大変恐縮した様子であった。
宮様はもう学者丸出しであそばし、「ああこんな教授いるいる!」といった風情で、インタビュアーがうなずき続けていることをいいことに、学者の悪い癖をお見せに、つまりは御自らの研究分野について自由一杯にお語りあそばした。
たとえば<em>旧約の「創世記」冒頭をいきなり<strong>ヘブライ語で</strong>ご朗吟せられたり</em>とか、わたしのようなちょっとやそっとの教養ではついていけねー、まったく、学者魂大爆走の図であった。インタビュアーは恐らく付け焼刃で勉強していったのだろうが、まったくついていけてなくてかわいそうだった。
私としてはスゲー面白かったんだが、NHKは宮様だけに編集しづらくてさぞ困ったことだろう。<em>誰か止めろよ</em>、と思っても<strong>止められない</strong>。
民放の「新婚さんいらっしゃい!」ではへたに編集しないようにしているそうだが、なんだかあれに似た何ともいえないまったりとした雰囲気を醸していた。
畏れ多いしまったく不勉強なので申しづらいが、宮様のご講義をぜひ拝聴してみたいと思った。私は学者丸出しの人が大好きなのである。<ins>自称右翼の友達は「昭和天皇にスゲー顔が似てるから見た」とかわけのわからんことを言っていた。ご兄弟なんだから似ていらして当然だろが。</ins>
<ins>ただし、わたし自身その番組があることを知らずに途中から見始めたものだから、「誰だこのじじー……待てよ誰かにクリソツだ……ま、まさか」→「ヒィーじじーとか思ってごめんなさい!」という具合だった。自動水戸黄門状態。</ins>
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